Web担当者が“考える力”を保つためのAI活用法

ChatGPTを使うようになってから、
「作業は早くなったけれど、考える時間が減った気がする」
そんな感覚はありませんか。

AIはとても便利です。
文章作成や整理を助けてくれる、心強い存在でもあります。

一方で、地方の中小企業のWeb担当者にとっては、
判断そのものをAIに預けてしまうリスクも見過ごせません。

この記事では、
Web担当者が自分の「考える力」を保ったままAIを使うための考え方を整理します。
効率と判断力を両立させるための、実務的な視点です。


目次


なぜWeb担当者に「考える力」が必要なのか

地方の中小企業のWeb担当者は、
単なる作業者ではありません。

限られた時間・人手・予算の中で、
「何を優先するか」「どこを直すか」を判断する役割を担っています。

Webデザインも同じで、
見た目を整える前に、何をどう伝えるかを考える力が必要です。

この判断をAIに任せてしまうと、
便利にはなりますが、Web担当者としての役割が曖昧になってしまいます。


よくある失敗:AIに考えてもらっている状態

AIを使い始めたWeb担当者に多いのが、
「とりあえず聞いて、そのまま使う」状態です。

文章や構成案を出してもらい、
理由を考えずに採用してしまうと、
判断がブラックボックス化します。

その結果、
・なぜこの構成なのか説明できない
・修正が必要になったときに迷う
といった状況が生まれます。

AIが問題なのではなく、
考える工程を飛ばしてしまう使い方が問題なのです。


考える力を保つAI活用の基本姿勢

AIを使うときに意識したいのは、
主役は自分、AIは補助役という関係です。

AIは「答えを出す存在」ではなく、
考えるための材料を増やす存在と考えましょう。

Web担当者としての判断、
つまり「採用するか・しないか」を決める役割は、
常に自分が持つことが大切です。

この前提があるだけで、
AIとの付き合い方は大きく変わります。


活用法① 「答えを作らせる」のではなく「選択肢を出させる」

考える力を保つために、まず意識したいのが
AIに結論を作らせないという使い方です。

たとえばWeb運営では、
「このページ、どう直せばいいですか?」
と聞いてしまいがちです。

この聞き方だと、判断をAIに委ねてしまいます。
代わりに、次のような使い方がおすすめです。

  • このページ構成には、どんな改善の方向性がありますか
  • 初めて訪れた人が迷いやすいポイントはどこですか
  • 考えられる選択肢を3つ挙げてください

こうして選択肢だけを出してもらい
「どれを選ぶか」は自分で決めます。

Web担当者の役割は、
選択肢を判断し、優先順位をつけることです。
その役割をAIに渡さないことが大切です。


活用法② 実際の文章・ページを材料にして使う

考える力が落ちやすいのは、
「何もない状態でAIに任せてしまう」ときです。

おすすめなのは、
今使っている文章やページを、そのまま材料として渡す使い方です。

たとえば、
・会社紹介文
・サービス説明文
・トップページの文章
などを、そのまま入力します。

そして次のように使います。

  • この文章で、伝わりにくい部分はどこですか
  • 情報が多すぎる箇所はありますか
  • 順番を入れ替えるとしたら、どこですか

これは「作ってもらう」のではなく、
自分のアウトプットを点検する使い方です。

Web運営では、
ゼロから作るより、
「今あるものをどう直すか」を考える場面の方が多く、
この使い方は実務と相性が良いです。


活用法③ 改善前・改善後を比較しながら使う

Web担当者が考える力を保つには、
改善の「理由」を意識することが欠かせません。

そのために有効なのが、
改善前と改善後の文章・構成を並べて使う方法です。

たとえば、修正前と修正後の文章を用意し、
次のように聞きます。

  • この2つの文章で、伝わり方はどう変わりますか
  • 読み手にとって分かりやすいのはどちらですか
  • 改善点として評価できる部分はどこですか

こうすると、
「なんとなく直した」ではなく、
なぜ良くなったのかを言葉で確認できます。

これは、制作会社とやり取りするときや、
社内で説明するときにも、そのまま使える考え方です。


活用法④ 打ち合わせ・外注前の「整理役」として使う

地方の中小企業では、
制作会社や外部担当と打ち合わせをする機会も限られています。

その場で「うまく伝えられなかった」と感じた経験はないでしょうか。

ChatGPTは、
打ち合わせ前の考えを整理する役として使うと効果的です。

たとえば、

  • 今回の相談で、決めたいことは何か
  • 優先順位をつけるとしたら何が一番か
  • 制作会社に確認すべきポイントは何か

こうした整理を事前に行っておくことで、
打ち合わせでは「判断」に集中できます。

AIを考えをまとめる裏方として使うことで、
Web担当者としての役割をしっかり保てます。


まとめ:AI時代にWeb担当者が手放してはいけない役割

ChatGPTをはじめとするAIは、
Web運営を助けてくれる、とても便利な存在です。

文章を整えたり、考えを整理したり、
作業のスピードを上げてくれる場面も多くあります。

一方で、今回紹介してきたように、
判断や設計そのものをAIに任せてしまうと
Web担当者としての「考える力」は少しずつ使われなくなってしまいます。

大切なのは、
AIに「答えを出してもらう」ことではなく、
自分が判断するための材料を増やすことです。

具体的には、

  • 結論ではなく、選択肢を出してもらう
  • 今ある文章やページを材料に点検する
  • 改善前と改善後を比べ、理由を言葉にする
  • 打ち合わせや外注前の整理役として使う

こうした使い方を意識するだけで、
AIは「考える力を奪う存在」ではなく、
考える力を支えてくれる裏方になります。

Web担当者の役割は、
ツールを使いこなすことではありません。

何を伝えるか、何を優先するか、どう判断するか
この部分を担うのが、Web担当者の一番大切な仕事です。

AIを上手に使いながら、
判断の主導権は自分が持つ。
その意識があれば、Web運営はこれからも迷いにくくなります。

まずは次のWeb更新や打ち合わせの前に、
「考えを整理する相手」としてAIを使ってみてください。

関連記事

Micro hair saron様WEBサイトのデザイン提案

Micro hair saron様WEBサイトのデザイン提案。店内のインテリアやお店の雰囲気、「シンプル」でありながら心地よさを感じられるようなデザインを心掛けました。お店のコンセプトである「髪だけでなく 時間と空間をデザインして 五感で満足していただくこと。」木の温もりと、...続きを読む

2019.04.24WEBデザイン美容室

【フォト】鬼岩寺1月28日「厄除け火渡り」

藤枝にある鬼岩寺。弘法大師が当地の人々を苦しめていた鬼を退治した話にその名前の由来があり、鬼が鋭い爪を研いだといわれる「鬼かき岩」が残っています。 毎年1月28日には厄除け火渡りの行事が行われています。 フォトギャラリー ※写真をクリックすると拡大表示します。 [...続きを読む

2017.01.28フォトギャラリー

森のなかま藤枝様WEBサイトの制作

ペレットストーブ・木質燃料の販売の「森のなかま藤枝」様のWEBサイトの制作いたしました。 ペレットショップ「森のなかま」は、2002年から地域の環境や自然、森林、エネルギーに関わる仲間があつまり活動してきた「静岡森林エネルギー研究会」の店舗として2015年に浜松市天竜区に開...続きを読む

2018.11.30WEBサイト制作

【JavaScript】ページ内リンクでページスクロールを実現する「smoothScroll.js」

「smoothScroll.js」は、ページ内リンクでページをスクロールを実装できすJavaScriptライブラリです。jQueryを実装していない状態でも稼働するので、手軽に導入できます。 基本的な使い方 導入は簡単、ライブラリを読み込むだけで実装でき、設置後は...続きを読む

2018.02.27HTMLコーディング

【WP】シンプルなショッピングカートを導入できるプラグイン「WP−OliveCart」

今回紹介するプラグイン「WP-OliveCart」は、WordPressでショッピングカートを追加することができるプラグインです。無料版と有料版の2つがあり、国産プラグインで、日本語に対応したプラグインになっております。無料版では「ショッピングカート機能」「商品管理機能」、有料版...続きを読む

2018.11.19WordPress