美しさは、止まっているもの? 古代ギリシャやルネサンスの時代には、整った比率や秩序ある構図が「美の論理」とされてきました。 でも、17世紀に入ると、そんな“静的な美”を揺さぶるような新しい表現が登場します。 それが、バロックです。 ...続きを読む
デューラーが測った“美”〜人体比例論と北方ルネサンスの論理〜
美しさは“描く”だけじゃなく“測る”もの? デザインやアートの現場で、よくこんな会話が交わされます。 「この人物、なんかバランス悪くない?」 「感覚ではそうだけど、どこがどう悪いのか説明しづらいんだよね」 そんなとき、デューラーの仕事...続きを読む
「古代に学べ」──ルネサンスの合言葉 14世紀から16世紀にかけてヨーロッパで巻き起こったルネサンス(Renaissance)は、 文字通り“再生”を意味する芸術運動です。 当時の芸術家たちは「人間の身体こそ、宇宙と調和した完璧な構...続きを読む
カノンを彫刻にした男、ポリュクレイトス 古代ギリシャの彫刻家ポリュクレイトスは、“美しさの論理”を定めた人物として知られていますが、 その思想を実際に形にしたとされる代表作が、 《ドリュフォロス(槍を持つ青年)》 です。 この作...続きを読む
「なんかバランス悪いかも」…そんなときに立ち返りたい考え方 デザインしていると、こんな感覚に陥ることはありませんか? 全体のバランスが悪いような気がする どう配置してもしっくりこない “整ってる感じ”がうまく作れない ...続きを読む
デザイナーのための「美しさの論理」入門 〜美術史から“センス”を武器に変える〜
1. センスの正体に、私自身が迷ったときの話 正直に言うと、私はこれまで「センスって、鍛えられるものなんだろうか?」と何度も悩んできました。デザインのバランスがうまく取れず、「なんか惜しいね」と言われることが続いたときの、あのもやもや...続きを読む