生成AIパスポート合格への学習ロードマップ|2026年を見据えて「判断できる軸」を身につける

生成AI(ChatGPTなど)を仕事に取り入れたい。
そう思って情報を集めてみたものの、
「どこまで使っていいのか分からない」「間違えたら怖い」「責任は誰が持つの?」
と、手が止まってしまう方は少なくありません。

特に地方の中小企業や個人事業主の方からは、
「便利そうなのは分かるけれど、判断に自信が持てない」
という声をよく聞きます。

ここで大切なのは、AIの機能をたくさん知ることではありません。
自社としてどう考え、どう判断するか
その軸を持てるかどうかです。

Webデザインも同じですよね。
見た目を整えることが目的ではなく、
「誰に、何を、どの順番で伝えるか」を考えることが本質です。
生成AIの学びも、実はとてもよく似ています。

この記事では、生成AIパスポートの概要をやさしく整理しながら、
このシリーズ全体の学習ロードマップを一緒に確認していきます
「これなら自分にも進めそう」と感じてもらえることをゴールにしています。

目次

生成AIパスポートが生まれた背景と、その役割

生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が主催する資格です。
背景には、生成AIが一部の専門家のものではなく、誰もが使う道具になったという大きな変化があります。

文章作成、画像生成、資料づくり。
以前なら時間やスキルが必要だった作業が、短時間でできるようになりました。
その一方で、現場ではこんな声も増えています。

  • AIの答えをどこまで信じていいのか分からない
  • 著作権や個人情報が気になって使いきれない
  • 制作会社やツール選定を判断できず不安になる

生成AIパスポートは、こうした迷いに対して、
「正解を暗記する」ための資格ではありません
「どう考えればよいか」を整理するための資格だと捉えると、分かりやすくなります。

公式シラバス2.0と、このシリーズのスタンス

現在の生成AIパスポート試験は、2024年2月に改訂された
シラバス2.0をベースに構成されています。
このシリーズも、まずはこの公式シラバスを土台にして解説します。

そのうえで、少しだけ補足したいポイントがあります。
RAGやAIエージェントといった技術は、
試験では「最新動向」として触れられる一方、
実務ではすでに判断が求められる場面が増えています。

そこで本シリーズでは、
「公式シラバスで押さえるべき考え方」+「現場で迷いやすい実務視点」
を組み合わせて解説していきます。

試験対策にとどまらず、
「資格を取って終わり」にならない学びを目指します。

生成AIパスポート試験の全体像

試験では、特定のツール操作を細かく問われるわけではありません。
むしろ、生成AIをどう理解し、どう扱うかという前提知識が重視されます。

  • AIと生成AIの基本的な考え方
  • LLMの特徴と限界(ハルシネーションなど)
  • 情報セキュリティや個人情報の考え方
  • 著作権・ガイドライン・倫理

特に近年は、文化庁が示した
「AIと著作権に関する考え方」なども整理が進み、
試験でも重要なテーマになっています。

STEP1〜5で進める学習ロードマップ

このシリーズは、次の5つのSTEPで進めていきます。
いきなり難しいところに飛ばず、段階的に理解できるように設計しています。

  • STEP1:基礎概念・試験全体像をつかむ
  • STEP2:技術・ツールの考え方を理解する
  • STEP3:リスク・法務・倫理を整理する
  • STEP4:ビジネスやWebでの活用例を見る
  • STEP5:試験直前の総復習

「今はどこを読めばいいか」が分かるように、
読者タイプ別の読み方も用意していきます。

学習時間20時間と30時間の違い

一般的には、生成AIパスポートの学習時間は
15〜20時間程度と言われることが多いです。
これは、試験合格だけを目標にした場合の目安です。

本シリーズでは、STEP4(実務活用)やSTEP5(総仕上げ)まで含めて、
約30時間の学習を想定しています。

なぜかというと、
「試験に受かる」だけでなく、
実際の業務やWeb運営で判断できる状態まで一緒に目指したいからです。

Web運営にも役立つ|情報の鮮度と「調べる力」

生成AIの世界では、半年で情報が古くなることも珍しくありません。
だからこそ、知識を丸暗記するよりも、
「何を確認すればよいか」「どこを見ればよいか」
という調べる力が重要になります。

これはWeb運営とも共通しています。
情報が最新か、根拠はあるか、誰に向けた表現か。
こうした視点が、そのまま伝わるコンテンツ設計につながります。

まとめ|まずは地図を持つところから

生成AIパスポートは、AIを使いこなすためのゴールではありません。
安心して判断できるようになるためのスタートラインです。

このシリーズでは、公式シラバスをベースにしながら、
実務で迷いやすいポイントを丁寧に解説していきます。

次回からはSTEP1として、
「AIと生成AIの違い」から一緒に整理していきましょう。
まずは全体の地図を頭に入れるだけで十分です。

関連記事

【WP】標準ギャラリーをGalleriffic対応にするプラグイン『Photospace』

『Photospace』は、jQueryのサムネイル付のスライドショーギャラリーを実装できる「Galleriffic」を、WordPressの標準ギャラリーのショートコードに対応させることができるプラグインです。 WordPressでは標準ギャラリーのショートコードの出...続きを読む

2015.02.18WordPress

AI時代に取り残されないために|今日から始める3ステップ

AIの進化が「1年が3ヶ月のスピード」と言われる今、フリーランスや副業ワーカーにとって “AIを使えるかどうか”が、そのまま生産性や収入に直結する時代になりつつあります。 でも多くの人が、こんな不安を抱えています。 「どこから学べばいいかわか...続きを読む

2025.11.28

【Win10】Office 2016 の一部が英語表記になり戻らない

Microsoft Office 2016 を Windows10 の環境で利用していたところ、いつの間にか、画面の一部が英語になってしまいました。リボンなどのUI部分ではなく、作業中にポップアップされる操作画面のごく一部の日本語が英語になるという半端な状態です。 修正...続きを読む

2021.01.24Windows10パソコンの使い方

【デザイン】写真加工による幻想的なアートの世界

実際の写真を加工して幻想的で不可思議な世界を作るフォトグラファー Erik Johansson 氏の作品をご紹介します。 Erik Johansson Photographer Erik Johansson ...続きを読む

2015.03.10インスピレーション

【WP】ソーシャルブックマークのボタンを追加するプラグイン

WordPressで構築したサイトやブログの記事にソーシャルブックマーク(またはソーシャルメディア)のボタンを追加することができるプラグインをまとめてみました。 ほとんどのプラグインが管理画面のプラグインの検索より探すことができます。 Sharebar 投稿した...続きを読む

2015.02.20WordPress