WEBサイトを制作するときのサイズの基準になるのが画面の解像度です。
基本的には、ディスプレイサイズに合わせてデザインされるので、横幅が920px~1024pxあたりでレイアウトされるのが主流といえます。
最近では、スマートフォンやタブレットなどでWEBサイトを閲覧する機会も増え、スマートフォンやタブレットに合わせたデザインが必要になってきています。
そこで、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の画面サイズをまとめてみました。
モバイル端末の解像度
解像度 | 端末 |
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240×400 |
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320×480 |
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480×854 |
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540×960 |
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640×960 |
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720×1280 |
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640×1136 |
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1080×1920 |
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キャリアから販売されている主な機種の解像度のスペックをまとめてみました。
見てみると最新(2013年12月まで)の機種で「1080×1920」、デスクトップの大きさと同等ですね・・・。
端末ごとにこれだけ差があると、端末に応じてデザインをするのは途方に暮れてしまいそうです。
スマートフォン向けのWEBサイトの制作
実際の問題として、これだけ画面サイズが異なる端末に合わせてデザインを行うのは効率的ではないです。サイズの違いだけで10種類以上もバリエーションが必要になってしまいます・・・。
そこでスマートフォン向けにメタ情報として「viewport」という表示領域を設定する機能が用意してあります。
サンプルコード
/* 固定タイプ */ <meta name="viewport" content="width=320, initial-scale=1, minimum-scale=1, maximum-scale=1, user-scalable=no"> /* 汎用タイプ */ <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1, minimum-scale=1, maximum-scale=1, user-scalable=no">
固定タイプの記述では「width=320」を設定しています。この場合、スマートフォンで表示する場合のコンテンツの横幅は「320px」となります。
汎用タイプの記述では「width=device-width」を設定して、「device-width」とはその端末が持つ横幅に合わせるということになります。
この「device-width」は、端末の解像度なのか?というと、標準サイズとしてiPhone端末では「320px」、Android端末では「360px」が設定されているようです。※端末内のOSのバージョンによっては動作が異なります。
スマートフォンの横幅に関しては、「320px」または「360px」を基準にレイアウトをすればよさそうです。
高解像度端末の画像表示について
「viewport」を設定すれば、見た目の上では、高解像度のスマートフォン端末でも、古いタイプのスマートフォン端末と同じように横幅は「320px」または「360px」のサイズで表示されるようになりますが、画像を使う場合は注意が必要です。
実際に横幅が640pxの画面に320pxのコンテンツを表示するのは、コンテンツを2倍にして拡大表示していることになります。
1px×1pxの画像を単純に画面内に設置すると、この画像は4px×4pxに拡大表示されることになります。
そのため、横幅が「320px」以下の小さい画像は、拡大表示されるため輪郭がぼやけてみえます。
このようなスマートフォン特有の表示環境も考慮してデザインにも注意しておかないといけませんね。