前回の記事では、ChatGPTの基本的な使い方と注意点を整理しました。
ここまで学んだ方の多くが、次にこんな疑問を持ちます。
「調べ物も、ChatGPTに任せてしまっていいのだろうか?」
講師としてお伝えすると、答えは「場合による」です。
文章を整えたり、考えを広げたりするのはChatGPTが得意ですが、
事実確認や最新情報の裏取りには、より向いているAIがあります。
それが今回解説する検索型AIです。
目次
検索型AIとは何か
検索型AI(AI検索エンジン)とは、
Web上の情報を検索・整理・要約することに特化したAIです。
従来の検索エンジンは、
関連するWebページのリンクを一覧で表示するだけでした。
一方、検索型AIは、
複数の情報源を横断的に読み取り、
質問に対する答えの形でまとめてくれます。
代表的なサービスとしては、
Perplexity(パープレキシティ)
がよく知られています。
また近年では、
GoogleのGeminiやMicrosoftのCopilotも、
検索型AIとしての機能を強化しています。
つまり「検索型AI」は、
特定のサービス名ではなく、
役割の分類だと理解してください。
検索型AIの仕組み(RAG)
検索型AIの仕組みを理解するうえで、
試験対策として必ず押さえておきたいのが
RAGという考え方です。
RAGとは、
Retrieval-Augmented Generation
(検索拡張生成)の略です。
簡単に言うと、
「まず情報を検索し、その結果をAIに読み込ませてから文章を生成する」
という流れです。
検索型AIは何もない状態で答えを作っているわけではありません。
常に根拠となる情報を探したうえで回答しています。
ChatGPTとの違い
ここで、ChatGPTとの違いを整理しておきましょう。
ChatGPTは、
学習した大量の文章データをもとに、
次に来そうな言葉を確率的につなげて文章を作るAIです。
一方、検索型AIは、
実際のWeb情報を検索した上で回答を生成します。
現在のChatGPT(GPT-4o以降)にも検索機能は搭載されていますが、
情報の比較や出典整理を目的とする場合は、
検索型AIの方が作業しやすいケースが多くあります。
検索型AIが得意なこと
検索型AIが特に力を発揮するのは、
次のような作業です。
- 最新ニュースや制度改正の確認
- 統計データや公式発表の要点整理
- 出典(ソース)付きの要約
「どこからの情報か」が見える点は、
試験対策だけでなく、
実務での信頼性確保にも直結します。
検索型AIの注意点と限界
検索型AIにも注意点があります。
- 検索元の情報自体が誤っている可能性がある
- 情報の解釈や最終判断は人が行う必要がある
- 文章表現の自然さはChatGPTに劣る場合がある
検索型AIは正解を保証する存在ではありません。
人の確認を前提に使いましょう。
目的別の使い分け例
実務では、次のように使い分けると失敗しにくくなります。
- アイデア出し・文章の下書き → ChatGPT
- 最新情報の確認・裏取り → 検索型AI
- 調べた内容を分かりやすく整える → ChatGPT
「調べる」と「書く」を分ける
という意識が重要です。
試験で押さえるポイント
- 検索型AIは「AI検索エンジン」とも呼ばれる
- RAG(検索拡張生成)という仕組みを使う
- 出典(ソース)を確認できる点が特徴
- ChatGPTとは役割が異なる
実務・Web運営での活用イメージ
Web運営の現場では、
検索型AIは次のような用途に向いています。
- 記事内データの事実確認
- 制度・法改正の概要把握
- 信頼できる情報源の洗い出し
そのうえでChatGPTを使い、
分かりやすい文章に整えると、
作業効率と品質の両立が可能です。
まとめ|「調べる」は検索型AI
検索型AIは、
ChatGPTの代わりではありません。
役割の異なる別の道具です。
「調べる」「確認する」は検索型AI、
「考える」「書く」はChatGPT。
この判断軸を持てば、
生成AIを安心して実務に活かせます。
次回は、
業務支援・統合型AI(Copilotなど)を解説します。



