【WP】WordPressで出力されるHEADタグ内の内容を整理する

WordPressを利用してWebサイトを構築すると、HTMLを構成するHEADタグ内にWordPress特有の記述が見れます。このWordPress特有の記述は自動的に生成されるため、テーマファイルのソースに記述されているheadタグ内の内容を編集するだけでは変更することができない内容もあります。今回は、「WordPressで出力されるheadタグ内の内容を整理する」として、WordPress特有の記述内容を変更するための方法をご紹介します。

WordPress関数「wp_head()」

WordPressのテーマファイルにて、HTMLのHEADタグが記載されているファイルを開くと wp_head() という記述をみることができると思います。

<?php wp_head(); ?>

テーマファイル内の wp_head() が読み込まれることで、WordPress特有の記述が出力されています。wp_head()を削除することで、WordPress特有の記述も削除することができますが、ログイン中に表示される管理バー(Admin Bar)、フィードや、WordPressにて必要なスタイルシートやスクリプトなど、Webサイトを構築するために必要な内容までも消えてしまうので、単純に削除することはできません。

また、wp_head() について直接プログラミングされているソースファイルを直接変更することで変更は可能ですが、WordPressのバージョンアップで変更内容がWordPress標準の内容に戻ってしまうことあるため、この方法を現実的はありません。

WordPressで出力されるHEADタグ内の内容を変更するためにの wp_head() の内容を変更するためには、WordPressのテーマファイル内にある functions.php に変更内容を記述することで実現することができます。

WordPressの「functions.php」とは

「functions.php」はWordPressに組み込まれている関数を読みだして実行することや、独自の関数を定義することでWordPressで構築できるWebサイトの機能をカスタマイズすることができます。
「functions.php」はテーマファイルと一緒のフォルダにて管理されるため、WordPressのバージョンアップによる改変の影響を受けることはありません。

以降は、「functions.php」に記述することでHEADタグ内の内容を変更するいくつかの事例を紹介いたします。

generatorを非表示にする

HEADタグ内のメタ情報のgeneratorは、このHTMLがどのソフトウェアを使って生成された文書なのかを示す記述です。
WordPressでは、generatorのコンテンツにWordPressのバージョン情報が記載されます。
以下のremove_actionを「functions.php」に記述することで、generatorの記述を削除することができます。

// generatorを非表示にする
remove_action('wp_head', 'wp_generator');

feed内のgeneratorを非表示にする

generatorに関連した内容として、generatorはWordPressが生成するfeed内にも記載されます。
以下のremove_actionにて、feed内のgeneratorの記述を削除することができます。

// feed内のgeneratorを非表示にする
foreach ( array( 'rss2_head', 'commentsrss2_head', 'rss_head', 'rdf_header', 'atom_head', 'comments_atom_head', 'opml_head', 'app_head' ) as $action ) {
  remove_action( $action, 'the_generator' );
}

Windows Live Writer リンクを非表示にする

Windows Live Writer は、マイクロソフトが開発したブログの投稿と編集を行うアプリケーションです。
Windows Live Writer を通じてWordPressへの投稿を行わない場合は、不要になりますので、削除しても問題はありません。
以下のremove_actionにて、Windows Live Writer リンクの記述を削除することができます。

// wlwmanifestを非表示にする
remove_action('wp_head', 'wlwmanifest_link');

EditURIを非表示にする

Windows Live Writer と同様に、EditURIは、ブログの投稿を外部のサービスやクライアントから編集するためのAPIです。
外部サービスを利用して投稿を行わない場合は、不要になりますので、削除しても問題はありません。
以下のremove_actionにて、EditURIの記述を削除することができます。

// EditURIを非表示にする
remove_action('wp_head', 'rsd_link');

絵文字表示スタイルを非表示にする

WordPressでは投稿された絵文字を表示するため機能が組み込まれています。
投稿や固定ページ内で絵文字を利用しない場合は、不要になるため絵文字に関するソースの読み込みを削除することができます。

// 絵文字表示スタイルを非表示にする
remove_action( 'wp_head', 'print_emoji_detection_script', 7 );
remove_action( 'wp_print_styles', 'print_emoji_styles', 10 );

以上のように、WordPressで出力されるHEADタグ内の内容は「functions.php」に記述することで整理することができます。

関連記事

寺坂商店様「ウェブ戦略舎」WEBサイト制作

webサイト制作から納品だけでなく、クライアントの、商品サービス、事業戦略、提供手法を深く理解し、ウェブ集客に必要なマーケティングの最適化と売れる仕組み作り。目指す月商売上の再現を導き出すために、売れる仕組み作りのウェブ戦略構築とマーケティング手法、貴社が運用できる様にメ...続きを読む

2023.12.13WEBサイト制作WEBデザイン

【WP】開発者向け便利ツールプラグイン

WordPressで開発を行う場合、デバッグやテストなどをサポートしてくれる便利なプラグインをご紹介します。 Debug Bar 「Debug Bar」プラグインはインストールするとサーバの性能(PHP、SQLのバージョン、使用メモリ-)、クエリの応答速度などを確認す...続きを読む

2015.02.27WordPress

【CSS】counterを利用した自動ナンバリング

最近は、CSSというとCSS3にクローズアップされることが多いのですが、今回は、CSS2より追加された「counter(カウンタ)」の着目してみました。 CSSの「counter(カウンタ)」を使用すると連番などの自動ナンバリングの機能を実装することができます。 ...続きを読む

2015.02.09HTMLコーディング

【リリース】新サービス「プロモーションビデオ制作」

サービス内容に新しく「プロモーションビデオ制作」が加わりました。インターネット環境の高速化やスマートフォンの普及により多くの方が動画コンテンツを身近に楽しむようになりました。そして、動画コンテンツは、新しいマーケティングツールとして注目されています。 店舗のオープンやイベン...続きを読む

2020.02.16

ロリポップの簡単インストールで「WordPress」のインストールに失敗した!?

WEBサイトを構築・公開するために必要となるレンタルサーバー。数あるレンタルサーバーの運営サービスで、価格も手ごろなロリポップを利用する方も多いと思います。ロリポップではWordPressを簡単にインストールすることができますが、簡単インストールの途中で「インストールできませんで...続きを読む

2017.09.17WordPressレンタルサーバロリポップ